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サウンドトラックも好き 2001/10/27
SFファンなら定番のディックの作品.ここでは,サウンドトラックについて書いてみましょう.
音楽は,南極物語や炎のランナーでも知られるヴァンゲリス.本人のCDではシンセサイザーで演奏されますが,ストリングスを使ったサウンドトラックも格別です.テーマはその昔RX-7(FC3S)のCMに使われましたし、また車のCMに使われています.私は,自分の結婚式の時にBGMとして使いました. ディレクターズ・カット等いくつかのバージョンがありますからファンとしては,これらを集めて見比べるのも必須
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未だに確信が持てないこととは・ 2002/1/3
復讐する(「報復」ではありません)。その行為が「正しい」と、生まれて初めて理解できた映画でした。ロイ(ルトガー・ハウアー)は無茶苦茶かもしれませんが、筋が通っていました。レプリカント側から見れば、タイレル社社長殺害は、正当な行動でした。そして「犯罪を犯した人間」の「逮捕・身柄拘束」などでは基からなく、「危害を加える狂暴な生物」として『ブレードランナー』によって、「捕獲・抹殺」の対象であったレプリカント・ロイ。その彼が、登場人物の誰よりも人間らしく涙を流す時、観客は一瞬にして、彼と共に映画を生きてしまう。こんな映画は見たことが無い!
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命の重さ 2003/2/26
派手なアクションを期待している人には物足りないかもしれませんが、
SF映画としても非常に出来がよく、また人の命の重さを考えさせられる映画です。
ラスト近くのロイ(ルトガー・ハウアー)のシーンが印象的で心に残ります。
「ただのSF映画じゃん。アクションも中途半端だし」
そういって一緒に見た友人は鼻で笑ったけど、
私には少なくとも「愛すること」や人間だけが持つことのできる「感情移入」とは何かを考えさせられ、
そして「命の尊さ」を訴えかけてくる映画だと思います。 ストーリーもさることながらセットや効果音などにも遊びがあって見所の多いこの作品。
もう20年くらい前の映画で、CG等は古いですが、SF映画の代表作の一つとしてお勧めです。 是非観て下さい。
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難しいですね 2005/4/19
買うか、買わないか、とても難しい作品ですね。原作のフィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」は大傑作としておすすめできますが、この映画の方は、不思議と言いよどんでしまいます。もちろん、僕は買ったのですが。
おすすめできそうな方々を想像してみると・・・ 1 映画の美術に興味がある方
この作品が映画美術に与えた影響は大きかったようです。それまでの美術監督といえば、どんな映画でも「俺に任せろ」的に何でもこなすのが名人芸とされていたのですが、この映画ではデトロイトで車のデザイナーをしていたシド・ミードに依頼。結果として、「餅は餅屋」ということをハリウッドに知らしめました。空飛ぶパトカーや拳銃、アンドロイドの判定装置などをデザインするにあたり、さすが工業デザイナーとも言うべき、リアルなセンスのよさを発揮しています。僕のお気に入りはチェスで、あれは本当に欲しい。発売されればすごく高いんだろうけど。 「2001年」が白とプラスチックを基調としたのに対し、この映画では黒と錆びた鉄をベースにしています。未来がバラ色ではなくなった最初のSF映画と僕は考えており、2本を美術的な側面から見比べてみるのはとても興味深い体験になると思います。ちなみに「2001年」で監督のキューブリックは最初、手塚治虫に美術監督を依頼し、虫プロ経営による多忙を理由に断られたというのは有名な話。その後、今度はシド・ミードが、虫プロ出身の富野由悠季監督のターンAガンダムのデザインを担当したというのは、ちょっとした因縁話なのかもしれません。 2美女が大好きな方々
主演のショーン・ヤングは、あまりスターにはなれませんでしたが、最近では滅多にお目にかからない美女、です。「最近のスターは隣のお姉さん的な人が多くて」とお嘆きの皆様には是非お勧め。正統派美女のたたずまいは感動ものです。監督もそこのところは充分に分かっていて、最初はわざと美醜を感じさせない(アンドロイドですからね)演出をしています。 と、実はこれぐらいなんですよね。ただし、不思議と付けっぱなしにしたくなるDVDです。もう死語でしょうが「環境映像」的な使い方ができるというか。音を聞きながら、たまに映像を見たりして、本を読んだりする時があります。だから元は取れるということなのでしょうか? とにかく、「見てください」とか「見ない方がいいですよ」とストレートに書きにくい作品なのです。原因は分かりませんが。
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ハードボイルド 2005/7/29
高ニのときに最初の劇場公開版を見た。当時夏の本命みたいにバンバンTVCM入ってたけど、俺が見た映画館じゃ単品上映ではなくなんと「燃えよドラゴン」と二本立!。映画会社も全然期待してなかったんだろうなぁ。けど、酸性雨が降り続く2019年のL.Aの街、デッカードのモノローグ、レイチェルの美貌、ロイの強さと悲しさ、、、俺は最初から最後までしびっれっぱなしになってしまった。原作とは違ってるけどハードボイルドの探偵モノとして最高に気に入ってしまった映画だったよ。小遣いはたいて当時1万5千円くらいした輸入物のビデオ(なんとベータ!!)買ったりして劇場、ビデオあわせて何度見たかわからない。同じような雰囲気の映画が見たくてハンフリー・ボガードの探偵物をテレビの深夜劇場で見たりレイモンド・チャンドラーの小説読んだりしたっけ。
スコット監督としては、最初の公開版よりも最終版のほうが本来作りたかったものなんだろうけど、個人的には最初のモノローグ入りのほうがハードボイルド映画の雰囲気があってよかったような気がするね。デッカードが見るユニコーンの白昼夢のシーンも俺にはなんかとって付けたような印象だった。最初の公開版では、デッカードが不器用にピアノの鍵盤を叩くところに例のサックスのブルースが重なって、カメラがピアノの上にある写真のコレクション(レプリカントが好んでするはずの、、)を映していくとこに挿入されてたけど、個人的に一番好きな場面がカットされたかたちになったからなぁ。
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通常版もDVDで発売してほしい 2003/6/7
この映画がデザイン界・建築界に与えた影響はどれぐらいだろうか、中森明菜でさえ「くどき文句のチープなレプリカント」と歌ったくらいだ。この映画の上映以後、雨の夜の新宿にロングコートの輩がいっぱい増えた事を思い出す、あと丸坊主も。しかし話自体は「逃げる美女と守る探偵」という50年代ハードボイルド映画から大して変わらない一種王道だったりする。そこがいいのか。しかし通常版(劇場公開版)にやられちゃった私としては、ハリソン・フォードの朴訥なナレーションが恋しかったりする。あと「俺はブレランよりもブラジルだな」と言うとなんかかっこよく思えたことも思い出す(恥)
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ハードボイルドはお好き・ 2004/1/24
主人公のモノローグ、サックスの響き、事件を追ううちに深まる関係者への思い入れ、そして事件が解決しても自分は前よりも重いものを抱え込んでいる、そんなハードボイルドそのままだったのが最初の劇場公開版と完全版だった。モノローグ(ナレーションではない)は主人公の心情だから、味わったり解釈すべきものであって、分からせるための説明と混同してはいけない。そもそもモノローグは、一人称であるハードボイルドの欠かせない基本要素なのだ。それにしても混沌とした未来都市、ハイテクノロジー、シド・ミードのデザインと、何と贅沢なハードボイルド映画だったろう。極上のバーボンの味わい。
ディックのファンとしては、著作「宇宙の眼」以来のテーマである「自分が生きているのは誰の作った世界なのか」という見方から、この作品も見てしまう。自分の記憶は、意志は、本当に自分のものなのか(「マイノリティ・リポート」も「トータル・リコール」もしかり)。だからあからさまに作られたものであるレプリカントはその問題の象徴であって、主題はあくまでも主人公の人間としての存在意識の揺らぎにあると見る。自分はどこから来て、どこへ行くのか、レプリカントでも人間でも知りたいことは同じなのだ(とモノローグでも言っていた)。自分の問題という見方では、一人称の劇場公開版、完全版の方が、しっくり来る。 もちろんそう見ずに、命の重さとか、レプリカントの哀しみとか、デッカードはレプリカントなのか、などを読み取るのも自由だ。それには一人称に惑わされない、よりドライで客観的な最終版の方が向いているかもしれない。監督もそれを狙って、グレード感のある、意味深な最終版を作ったのだろうか。若い人にも受けのいいカクテルのようになってしまったけれど。 いずれにしても我々は、どちらも楽しめばいいのだ。と言っても今は選択、いや両方欲張る余地はないのか。
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雨の日が好きになってしまいました! 2006/9/29
公開から、かなりの年月が経ちましたが、全く色褪せない、それどころか、独特の輝きを放つ作品だと思う。映像、音楽、俳優、ストーリーの完成度が高く、日本人ならニンマリしてしまう、アジアンな雰囲気の描写が微笑ましい。話題になるデッカードがレプリか否かは、観る人の判断でよいと思う。SF映画としては地味で退屈に思える人もいるでしょう、しかし、ハマると、あの2019年の雨の降りしきるLAから抜け出せなくなります。そろそろ、ブラッシュアップしたリマスター版が欲しいです。
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石井輝男とリドリー・スコットは師弟関係なのか!・ 2007/8/6
もはや語り尽くされた感のあるSFの名作で金字塔である。私ごときが何もいうべきことはないのであるが、最近、30年くらい前に作られた東映作品で石井輝男監督の「徳川いれずみ師 責め地獄」という映画をDVDで観たときにすごい発見をしました。
それはラスト近くで長崎異人館に幽閉されているヒロインの橘ますみが脱出して、怪しげな市場を逃げまどうシーンがある。本作でもデッカードが「蛇のウロコ」の出処を求めて怪しい市場を彷徨うシーンがあるでしょう。その二つのシーンがソックリなのです。市場の怪しい雰囲気、ライティング、キャメラワークとどれをとっても実によく似ています。「ブレードランナー」と「徳川いれずみ師 責め地獄」。この異次元の二つの映画に共通点があるとは夢にも思わないでしょう。
タランティーノを例にとるまでもなく、最近のハリウッドの監督と脚本家はネタ探しのために古い日本映画を観まくっている人が多いと聞く。だから映画オタクのリドリー・スコットがこの映画を観ていても何の不思議もない。
さあ、「ブレードランナーマニア」の皆さん、「徳川いれずみ師 責め地獄」を観て検証作業に入ってください!!
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近未来SFの原点 2001/6/16
この作品以前、以後で映画界は大きく変貌した。その泥臭いまでに暗い近未来観。響いてくる日本語。憎めないレプリカント達。決して全てを説明しないままに終わったこの名作は、以後にまさにそのレプリカというべき作品群を表出させた。ハリソン・フォードはもちろんすばらしい俳優達がこの独特の世界観を華やかに演出している。SF映画の金字塔だ。