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実は故マッティ・ペロンパーに対する思い・ 2006/10/5
最初見たときは、「こうやって、一切過去と縁を切って新しい人生を歩むのも悪くないかも」程度の感想でした。
しかし、その後カウリスマキ監督作品に興味を持つようになり、彼の過去の作品を一通り見た後、改めてこの映画を見直してみたところ、過去の映画から引用したシーンが所々に出てきていることに気付きました。
しかも、それらのシーンは、全て過去の作品では1995年に44歳の若さで急逝した元カウリスマキ作品の常連俳優、マッティ・ペロンパーが「パラダイスの夕暮れ」「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」「ラ・ヴィー・ド・ボエーム」等で演じていたシーン。
更には、主人公がバーで飲んでいるシーンでは、壁にマッティの写真が…。
一度死んだかと思われた主人公が蘇生して、新しい人生を生きる…という設定は、実は亡くなったマッティが、どこかで生まれ変わって新しい人生を生きていたら…という監督の想いの下に作り出されたような気がしてなりません。
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いい映画です。 2004/2/11
人間の残酷さと情が入り交じってます。全てのキャラに味があります。いきなり主人公が3人の暴漢に襲われます。ボッコボコ!次に病院で死にかけの主人公に医者が「植物人間になるくらいなら・・・」。次に道ばたで倒れる主人公を助けもせず靴を取り替える浮浪者。そこに通りかかる2人の子供と家族が主人公を助けます。口ではひどいことを言うがどこか情のある警備員。その警備員の犬(ハンニバル)が名前に反して妙に愛嬌があります。全く愛想のない銀行員との交流。銀行強盗の真摯な想い。救世軍の女性との淡い恋。全編に渡っての映像美。ちょっとしたせりふが日本映画にはない味わい。主人公の2人は派手さや華やかさはないが、演技がすばらしい。映画のことは詳しくないが見終えて、素直に「観て良かった!」っていう映画でした。
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北欧の空気が充満の知的映画 2003/9/28
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初めて見たカウリスマキの作品でした。ストーリーはさほど凝ったものではなく、映画や小説では良くある話かと思います。記憶喪失になった男が町を彷徨する。自分が何者であるか悩み苦しみ、やがて新しい生きかたと恋人を見つける…そして昔の自分を知ったとき……という流れです。
古典的なストーリーほど、作家の力量が問われます。カウリスマキはこの単純なストーリーの中に、皮肉とペーソスを加え、彼独自の世界を構築しました。セリフは少なめ、知的なユーモア、そして「人生」についての押しつけがましくない主張。まるで昔の日本映画を見ているような感覚に陥りました。大人向けの知的な映画、という印象です。 主演二人の存在感も素晴らしい。日常のこまごまとしたことに我慢し、主張は控えめながら静かに情熱を燃やし続ける役どころは、まさに同じ境遇にある我々サラリーマンへのエールなのかもしれません。
カウリスマキの他の作品も見てみたくなりました。
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大人の幸せ。 2003/9/9
「アメリ」の1000倍は幸せになれる映画だよ、これは。カウリスマキ映画の中で最高傑作だと思うね、あたしゃ。 ねえみんな…本当に「戦場のピアニスト」を観て感動したんですか?そりゃ「過去のない男」を観てないからだ!
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見つけて楽しむ”過去の無い男” 2003/8/10
フィンランドのアキ・カウリスマキ所有の映画館で観たのですが、この作品はカウリスマキファンにはタマリマせん!
とりあえず、カウリスマキフィルムには欠かせないカティ・オウティネンをはじめ、”Drifting Clouds”のコックさん、レストランオーナー、ラウリの妹などが、本作品にも登場しています。是非探して見て下さい。
もちろん単品の作品としても、かなりいい味出してます。彼のユーモアのセンスが大好きな人なら、かならずツボにはまります。「くすっ」と五回、「ははは」と一回は笑えます(特に日本人なら)。
地元の人の間でも、「この作品が一番!」という人が多いのも納得!!
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なんとなく ほのぼの 癒される 2005/5/28
淡々と 過ぎ行く 人生。
どんぞこの、人々の 優しい愛の手。
救世軍の素晴しい音楽。
誇り高き、銀行強盗。
獰猛でない、ワンワン。
憎めない、悪徳警官。
カフェの、優しい人々。 可愛い子供たち。
コンテナの心温まる生活。 静かに、深まる、愛の姿。 アンチ資本主義の快作。
☆、登場人物の数だけ、☆。
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観だしたらはやく独特のグルーヴに乗った方がトク 2003/8/14
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邦題どおり事件により過去を失くした男と救世軍に勤める女の話です。
華やかでない環境で、美しくない中年男女が、時間を費やしていきます。私は救いようのない日常と向き合う精神、というようなものを考えました。でも作品自体決して絶望的ではないし、ふふんと笑えるところあるし、なんといっても独特のリズムは日本人も受け入れやすい「間」があると思いましたがどうでしょうか?一部の落語や初期北野武監督の映画を連想しました。
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淡々と濃密に時間が過ぎる 2003/11/6
出たなカウリスマキ節!待っていたよこんな感じを。
淡々とかつスピーディーに展開していく非日常的ストーリー。
それが日常としか感じられなくなってきたら、彼の世界に没入した証。
主人公がさらりとかわし続ける別れの挨拶が妙に心地よい。
ハリウッドムービーくそくらえの、心にしみる1品。
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カティ・オウティネンが素敵 2004/1/17
この映画が傑作であることは繰り返すまでもありません。
登場人物(もちろん犬のハンニバルも含めて!)は皆、味があっていいんですが、やはりカティ・オウティネンの演技が冴えてます。
特に二人でドライブに出かけた時の助手席のイルマの微笑は、女性にとって一番幸せな瞬間ってこういう時だな~、と共感してしまいます。
カウリスマキ監督のすごさも再認識しました。
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良い映画 2003/5/1
カウリスマキの新作は「良い映画」の見本です。
労働者階級の悲哀だけでなく、温かな人情味あふれる今作。
大げさな演出は一切なく、時に可笑しく、時に切なく、
深く心に染み入ってくるでしょう。
彼の作品にしては珍しくポジティブな内容。
「浮き雲」から連なる3部作の第2作ということだが、
第3作の完成が待ち遠しいかぎりだ。